Princessの掟




拓磨side 




僕はずっと城東優斗に聞きたいことがあった。 



百合亜ちゃんのドレスの話の後、彼に声をかけた。



「城東くん。ちょっと抜けない?」



彼は僕の言葉で全てを悟ったのか、頷いた。 



そっと、2人で教室を抜けて、無言で廊下を歩いた。 



廊下を歩いていると、あちこちの教室から賑やかな声が聞こえてくる。