Princessの掟






2人で練習していると、茉莉香さんが教室に顔を出した。 



「あっ!!ここに居たんだ2人とも。」



いつもの天使の笑顔で私達のところにきた。 



「茉莉香いいのか?クラス抜けてきて。」



優斗はそう言うと茉莉香さんの頭を撫でた。 



ズキッ 



私は咄嗟に2人から目線を逸らした。 



「優斗ー。」



誰かが優斗を呼んだ。



そこにはさっきまで居なかった辰弥くんがいた。 



「どうかしたのか?」



「衣装合わせ。ちょっときて。」



「あー分かった。」



そう言うと優斗は教室から出ていった。