すると優斗は目を開けた。 「そろそろ着くな。」 「ねぇ…どうして。」 「それは、秘密。」 私が驚いていることがおもしろいのか優斗は悪魔っぽく答えた。 「着きました。」 タクシーの運転手さんの声が聞こえ、私達はタクシーを下りた。 やっぱり。 私は辺りを見渡した。 「ほら、」 優斗が手を差し出してきたので私は自分の手を優斗の手に重ねた。 私が握ったのを確認すると優斗は歩きだした。 しばらく歩くと小さな光が見えてきた。 そう、 私達が来た場所は 街が一望できる前に優斗と来た丘。