外に出るとすっかり夕方になっていた。
「飯でも食うか?」
優斗の言葉に頷いた。
私達はイタリアンのお店に入ることにした。
中に入るとまだ夕飯には早いのかそれほど、混んでいない。
食べたいものを注目し終わると終始無言。
私はこの空気に耐えられなくて、店を無駄に見渡したり、窓を見てたりしていた。
周りから見るとかなり不審だろう。
「なあ?」
そんな私を見ていた優斗が声をかけてきた。
「……お前、かなり挙動不審。」
優斗の言葉で一気に顔が赤くなった。
そんな私を見て優斗は笑っている。
「挙動不審って、ひどい!!」
「少しは落ち着け、幼稚園児じゃないんだし。」
優斗はまた尺に触るようなことを言う。
「うるさい。」
私が怒鳴っていると、料理が運ばれてきた。


