私達は映画を見ることにした。 何を見るかで討論したけど結局私が見たかった恋愛ものになった。 「ッたく、なんで人の恋愛見なきゃいけねーんだよ。」 「いいじゃん!!すごく感動するみたいだし。」 さっきからずっとぶつぶつ文句を言っている優斗。 それでも、しぶしぶ映画を見てくれる優斗はやっぱり優しい。 「ほら、始まるよ。」 私がそう言うと優斗は文句を言うのを止めてスクリーンに顔を向けた。