「どうだッ」
自信満々でクロを呼ぶ。


「うわー…。さすが、もとがいいだけあるわ」

「ほんと、童顔。腹立つ」


今までこの童顔が嫌いだったけど…



「俺、結構カッコよくね?」
言っておくが、ナルシストじゃない。





さっきまでの野暮ったい雰囲気が完璧になくなった。


ナチュラルブラウンと、ゆるいウェーブによって柔らかい雰囲気が漂っている。
ほったらかしの眉毛も整えた。




「あたしが言うのも変だけど…童顔だよねぇ」

「玲人と違って若く見えるでしょう?」

「うん!26か7に見えるもん」
ふわっとした俺の髪を触って感動しているクロ。



「さっきまでは年相応だったのに…」
玲人は小さく舌打ちをしていた。



26歳か27歳か…。
玲人に感謝、感謝。