イケメンJKと俺。

「せんせ?…無理しなくていいんだよ」
そっと神谷が俺の手を掴む。


無理?
意味わかんねぇよ。


「すごい辛そう」
ゆっくりと俺の手を離す。



辛そうって…そりゃ辛いさ…。


「先生も同じ思いしてるんじゃない?」

同じ思い…



「私は大丈夫。一緒に頑張ろ?」
トントンっと俺の腕を軽く叩く。



もう無理に笑ってるわけじゃない。



「勉強しましょ!」

「あぁ…」




…笑ってくれたら…それでいいか。
俺のものになってくれなくても。



神谷が笑えるように、俺が支えよう。
泣きたいときには、俺がそばに居よう。



それでいい。