花火



それは、暗く、蒼い空に輝く


宝石のような花


でも、それは一瞬で開化して


一瞬で散ってしまう...


美しさと儚さを同時に与えてくれる



色とりどりの花が開化するとき

人は目を輝かせて空を見上げる




あたしもその中の1人


散っても散っても新たに咲く花に
あたしは感動して言葉が出ない。



「綺麗」と使い古した言葉を
何度使えばいいのだろう......



「どう?サプライズは?」



「すごい...ね」



「龍夜さんもキザだよね...
誕生日にこんなプレゼントをくれるなんて」



「そうですね....
でも、龍夜らしいプレゼントです」