「詩織、詩織・・・。

ほら、早く起きないと
遅刻しますよ」



「・・ん・・・?」



パチ。



目を開けば真正面に
シュトリの人化の顔。




「きゃぁぁ!?!?」



『うっるせーな!
もう少し静かに起きられねぇのか!』



ストラスがうるさそうに
顔をしかめている。




「・・だ、だって。
ていうかなんでシュトリってば
人化してるのよぉ!」




思わず布団を近くに引き寄せる。





「元の姿でいても私はかまいませんが?
あんな姿でここにいて困るのは
あなたでしょう」



・・・確かに。



『ケケケッ。
つーかよ、おまえ何のために
シュトリがそこにいんのか
気づいてんのかよ』




・・それは、どういう意味で・・。




シュトリはため息をつくと時計をさした。




「・・ん?7時50分・・・きゃぁぁ!


遅刻するぅぅぅ!!!」




「・・全く、寝坊したことにすら
気づいてないなんて」




『いつものことだ』