ビリィィッ!



『痛ッ・・・!
このヤロー・・・!』




恨めしげな視線が送られるけど無視する。




「もう、いい!私寝るっ!」



強引にストラスをベッドから下ろし
布団をかぶった。




『チッ・・・!
勝手にしやがれ!』



ストラスはそう言うとまたどこかへ
行ってしまった。




「・・こっちから願い下げだよ」




悪魔の主なんて・・・。



「・・・」





・・だけど。





今日起こったこと、
なんだか偶然じゃない気がする。




アイツのおかげで、
なんとか乗り切れたけど。







あれが『始まり』なんだって
言われてるみたいで。




そうなったらやっぱり、
アイツの力を借りる時が
あるんだろうか。




「…寝よ」




小さな不安を抱えながら、
私は眠りについた。