ヘタレな龍のバレンタイン

「そっか、楓はバイトを始めようとした理由はなんなの?」



「えっと、私の家貧乏だから学費ぐらいは自分で稼ごうと思って」



健気だなぁ、女の子なのに頑張って偉いよ、うんうん。本当にいい子だな。



「そうなんだ、何か変な事聞いちゃってごめんね」



「あっ、いえ・・大丈夫ですよ。龍はどうしてバイトしてるんですか?」



「僕?まぁ・・一人暮らししてるし、ある程度は金稼がないとさ」



「そうなんですか!私と同じ年ぐらいなのに一人暮らし何て凄いですね」


なんかちょっと尊敬の眼差しで見てくる楓がまた可愛い、そして嬉しい。