オモチャ

霊は霊でも、やはり子供だ。欲しいのかと思いながら、答えた。


「どうするってなあー…。もう汚れてるし、売りモンにはならんな」


よく見ると、小さな穴が開いていて、中綿が顔を出していた。


「ほかすしかないな」

「あかんっ!」


急に叫んだため、俺の体はびくっと震えた。