「あんたん所は大丈夫なん?」

「今ん所は、大丈夫や」

「そ、ならええわ。気ぃ付けてな」

「いってきます」


ドアを開けると、真冬の寒さが俺を襲った。


「あら、山田さんやないの」

「あ、どうも」


隣の部屋に住む中野さんが同じタイミングで出てきた。