「…何や」

「私は女の子見つけた時、めっちゃ寒気しましたけど」

「そらぁ…、アレや。店のドアが開いててんて」


俺は、頭をポリポリ掻きながら言った。


「ちゃいますー!絶対ちゃいま…」

「ちょー、うるさいて」


理沙ちゃんが耳を塞ぎながら入ってきた。


「“外までまる聞こえやで”」

「っ…!」


理沙ちゃんは、勝ち誇ったような笑みを見せた。