ひだまり

少女は眠る。

ひだまりのなか。

晩御飯のメニューを

決めようと開いた

レシピ本の上で。

彼と一緒に選んだ

テーブルに頭をまかせて。

傍らにはまだ畳んでいない

お日様の匂いのする洗濯物。



ねぇ。

おいしいご飯作って、
お風呂沸かして待ってるよ。

ちょっと休んだらまた頑張る

だから今はちょっと休憩。


或る日曜の午後。


ねぇ、
早く帰ってきてね。