失恋…か…
バカだな俺

何かことわざにあったっけ

仕方ない

「バカ!。悦子!。赤ちゃんができた?、おろすって!。何やってんの!」

え、母さんに怒られてら…赤ちゃん?

「相手の男性の名前は?。〜裕也〜?。連れてきなさい!」

何だって!、アイツ!
チクショー、どうしよう


知恵ちゃんからメールだ…

「振られたんですね、私。お別れの挨拶です。サヨナラ」

ごめん、知恵ちゃん

明日からまたバイトだ


電車は相変わらず

あ!。いる!、アイドルが!

男だ!、声、掛けろ!

「あの…高木隆といいます。良かったら名前を…」


絶句してる…ダメか…

「知恵…です…」

ええ!

「〜付き合ってもらえますか?」

「ハイ…」

ああ、こんな奇跡!〜男だぞ俺は〜

待ってろ、裕也!決着、着けてやる!

「知らなかったんだよ、お前の姉さんだなんて〜スマン!」

「うるさい!」

思いっきり殴ってやった

夏休みは終わった

知恵ちゃんとは、あれから順調に交際が進んでる

学校の廊下を気分良く闊歩している。

後ろから丸坊主にした、裕也がヒョコヒョコとついて来る

東京〜すてたもんじゃない。