私は
いじめられた理由や内容を全て話した
そして最後に

『…だからって、別に何とも思ってません。仕方ない事だし…あんなのチームメイトでもなんでもないですから…』

「…そうか、わかった。じゃあ、終りだよ。」

『ありがとうございました』

自分は、みんなの所に戻った。

東田先生が
「今日は練習終わりにする。明日も休みだ」

『「はい」』

「気をつけ!礼!」

『「ありがとうございました」』

先生が帰ったを見た
先輩達と他の部員が
自分の周りに集まってきた

「ナツ!てめぇがやったんだろ!!!」

『やってません』

「はぁッ!ばっくれんな!じゃあなんでナツのユニフォームだけ傷ついてないんだよ!」

『知りませんよ…』
「嘘つくな!!お前がやった事は、犯罪だぞ!それに、バスケ部の名を汚しやがって…ちょっと皆より上手くて、1年からレギュラーだからって…調子こいてんじゃねぇ!!」

―バキィッ!!!―

先輩の右ストレートが自分の脇腹に直撃した。
脇腹を抑えて蹲る。
かなり痛い…
なんか悔しかった…
そして…
自分の中の何かがプツッとキレた……

『…てめぇら…いいかんげにしろ!!!!』

―バキッ―

自分は、さっき自分を殴った先輩を殴り付けていた。

『何なんだよ!!自分はあんな事、やってないから!!それにな…チームメイトを苛めてそんなに楽しいか?抜かれて悔しかったら抜き返せばいいじゃねーかよ!!そんなんで!いじめばっかしてるから…このチームは弱いままなんだよ!!』

皆は…ぼー然とした表情で自分を見ていた。
自分は、輪のなかから抜けて
エナメルを持って帰路についた。