二人は、グルだった。
そして謎の外国人助手の正体は、彼と意気投合した後に計画に賛同した変わり者、
なんと世界が誇る名医ヤヴァイ先生だったのだ。
「マッタク。脳外科ガ専門ダッタケド、タマニハ盲腸モ楽シイネ。
ホラ、僕ナンテ目ェ瞑ッテテモ出来ルヨ」
「そうなんですか? おっ、見事な手さばき! さすが先生!」
「ソウカイ? アリガトウ」
「あ、でもとりあえず、その取った盲腸は僕に下さいね。
記念にちょっとだけ愛で……ゴホン。
写真とか撮りますので」
(ア、ヤッパ一応貰ウンダ……)
ヤヴァイ先生は、作業を進めながら、
やっぱりこの青年はちょっと気持ち悪いな、と思った。
終わり



