「二番乗り場に電車が入ります。白線の内側にお下がり下さい。」
ジリリリリリリーーー。
(さすがは電車!いつも時間通りでいいぜ)
と、さっきの売店でのことは、綺麗さっぱり忘れて腕時計を見ながら正は心の中で自己満足していた。
「次は玉尾、玉尾に止まります。」
正は軽快な足取りで玉尾駅を降りた。
(今日も一日、時間を無駄にしないようにがんばるぞ!)
と自分に言い聞かせた。