大人げない大人

「どーしたのあなた?いつも時間時間って言ってて、家ではこの鬼籍帳は最高だな~って言ってたじゃない。」
(俺がいつ最高だって?俺が思ってたことが現実になったって言うのかー?冗談じゃない!)
「美保!ちょっとその鬼籍帳、見せてくれ。俺やお前、真由美のことも載ってるのか?」
「えぇ、もちろん。はい、どうぞ。それと、読み方は上から名前、生年月日、年齢、そして残りの寿命よ。前の鬼籍帳より寿命が延びてるのはまれね。医者にでも人工心臓を取り付けてもらったのかもね!」
と美保が言っていること認めたくない正は、ビラッビラッっともの凄い音を立てながら自分の名前を探した。