「退院は君がどうしても大丈夫と思うなら家に帰ってきてもいいよ。子供の名前は・・・。」
と言葉に詰まってしまった。美保は、今まで真剣に考えてきた末の子供の名前を言った。
「真由美・・・!?真由美じゃダメかしら?私の大好きだった母の名前なの・・・。ダメ?」
正は、
「うん、素敵な名前だと思う。君が気に入ってるなら、それでいいよ!」
(も~う、はちゃめちゃじゃないか!!子供の名前はともかく、さんじょく期の事は・・・)
と正が考えていると、部屋のドアが開いて医師と看護婦が入ってきた。