ガチャリ。
「おはようございます、吉田さん。」
仕事場のドアを開けると、いつもの渡辺知子があいさつしてきた。
「やぁ、おはよう。今日はモデルの撮りが五人だから・・・。」
「今日は一人あたり、一時間五十分でしょ吉田さん。いつもなら計算速いのに、どーしたんです?しょっちゅう、何分何十秒でしろ!!って。私の耳がたこに・・・ってすいません。けど、いつもこのように言ってるのに?今日は、気分でも悪いんですか?」