正はこの光景に、たじろいてしまった。
なぜなら、いつも正がドアを開けて家に着いた時刻を言って、自己満足で顔をニヤつかせていると美保が毎度のこと
「いいかげんにしてよ!!どーして時間ばっかり気にするの!!あなた馬鹿じゃない!」
と罵声が飛んできていたからだ。
妻の美保には、父親の自殺の件は話していなかった