「着きましたよ、お客さん。」
「あっ、はぁ~。」
運転手に起こされた正は、寝ぼけた様子でお金を払い家へと歩いた。
この時、正はタクシー代をいくら払ったか覚えていなかった。もしかすると、払ってさえいない、のかもしれなかった。