姫様は美しさと愛らしさ故に呪いをかけられたのでした

それは姫を妬んだ、姉たちの仕業でした

いつも姫と比べられ

二人の姉は悔しかったのです

母や父が

いつも姫だけを可愛がるのが寂しかったのです

だから…

しかし今、その事実を知るものは誰一人としていません

それもそのはず、姫はもう百年以上も蛙の姿で暮らしていたのです。

それに、姉たちもこの世に居ないのです。

涙を流し、母を恋しく思い

大好きだった姉たちを罵ることも出来ずに

百年以上過ごしてきたのです