楽しくなんてなかった。 四つ打ちの速いテンポの曲が爆音でフロア中に響き渡り、辺りを見渡せば、皆狂ったように踊っていた。 DJブースのど真ん前で自分に酔いしれながら己のダンステクニックを披露する者、 たまたま隣に居合わせた見知らぬ男と、まるで彼氏彼女のように仲良く踊る者、 明らかに“こんな所初めて来ました”感を醸し出し、フロアの端っこで微妙にズレたテンポでぎこちなく踊る者。 それらを私はソファにだらしなく座って見ていた。