しばらく玄関で抱き合っていたあたしたち 「あ…、」 「…夢じゃないよな?」 「……夢だったら良かったんですけどね…」 あたしが笑いながら言うと彼は体を離して、真面目な顔で 「後悔してんのか?」 「違いますよ、なんだか恥ずかしい告白をしたな、って思ったんですよ?」 彼は安心したように 「そ、そうか」