寝室の窓から彼が出勤したのを見てから本宅に電話した ―はい、高梨でございます 「あの…茅智です…」 ―あぁ、大丈夫かな?仁さまから今日は学校を休ませろと言われたのだが… 「…はい、あの…申し訳ないのですが仁さまの別宅まで迎えに来てくれませんか?…なんか歩けそうもなくて…」