「一緒にって…私に何か?」

「あなたに会いたいと言う人が、いらっしゃるんです」

山田さんの車に乗せられて連れてかれたところは、どこかの高級ホテルだった。

「ここ、ですか?」

「ええ。このホテルのスイートルームにお住まいです」

す、住んでる!?

その人、人間ですか!?

スイートルームって……高いのよね!?

1番高いお部屋なのよね!?

エレベーターに乗り、1番上の階に…。

うわっ…。

高っ…。

エレベーターの数字の表示を見ると……な〜に〜っ!?

ご、ご、ご、50階!?

目が回る……。

チーン

50階のところでエレベーターが止まった。

ガラッとドアが開く。

「降りますよ」

山田さんの声で我に帰り、エレベーターを降りた。

「坊ちゃま、お連れしました」