「んっ…」

ギシッと、ベッドが大きくきしんだ。

「やあっ…」

仕事と称されて、今日も私は五十嵐に抱かれている。

吐息が触れただけでも反応する躰。

前ほど、嫌じゃなくなった。

私って、重症?

そう思っていたら、五十嵐の手が脚に触れた。

「やだっ…」

「何回も見てるだろ」

私の抵抗もむなしく、五十嵐に脚をこじ開けられた。

「ああっ…」

舌が触れただけなのに、反応する躰。

「嫌だって言っていたわりには、感じてんじゃねーかよ」

脚の間から顔をあげ、五十嵐が言う。

「もう、限界なんだよ」

そう言うと、五十嵐が私の中に入ってきた。

「んっ…」

しがみつくように、私は五十嵐の背中に手を回した。

意識が、飛んだ。


世間から見たら、私たちの関係は“セフレ”だ。

躰だけの、関係。

嫌なはずなのに、何故だか嫌だとは思えなかった。

それはたぶん、私が五十嵐のことを好きだからかも知れない。