それから,春翔は私に口を聞いてくれなくなった。
しかも私の事警戒して亜結の傍にベッタリな事もあったし。

1人孤立したみたいな状態に陥ってしまった…。

そして私は,時だけが過ぎていく中で
私は自分のした事の酷さが分かってきた。
自分がどれだけ卑怯な手を使ったのかも。

だけど…
そんな卑怯な手を使ってでも春翔が欲しかった。
椋木が春翔の事を好きなように私も春翔が好きだから…。


「椋木さんに春翔…ちょっと良い?」


2人に避けられてから2週間後の事。
私は2人に久々に話しかけた。

最初は警戒して行かないって言ってた2人だけど
私の気持ちを察知してくれたのか話を聞いてくれる事になった。


*


「今までごめんなさいッッ!」


屋上に場所を移して私は2人に謝った。
何も言わずに立ちつくす2人。


「椋木さんには悪い事したゴメン...。
だけど私,それだけ春翔が好きだったの。
転校してきたばっかりな椋木さんに
ずっと片想いしてた春翔を盗られるのが嫌で
手段選ぶ余裕無くって意地悪した。
ごめんなさい…」


素直な私の気持ち。

素直に謝るなんて今まで私あまりした事がなかったから
上手く伝わってるか不安だけど…。