土日と休日を終え学校へ行ってみると
門の前に見覚えのない奴がいた。
だけど何か見覚えある気もする...。

私が,門に立つ彼を不思議に見ていると
彼がこっちを向いてニコリと微笑んで近づいてきた。


「喧嘩女王様,待ってました」

「は?」


……誰?


「佐川誠斗ッス。
女王の好みにしてきました!」


佐川誠斗?
……はぁぁぁ?!?!


「馬路でしたんかよ!?」

「はい!」


…馬路で……。


佐川は,私が言った通り
髪を茶髪にして制服も不良ぽく着崩していた。


「どうッスか?」

「……んまぁ良いんじゃね?」

「馬路ッスか!?」

「うん」


…佐川は私が思った以上に格好良くなっていた。
前も格好良かったけど,今の方が断然女受け良いと思う...。

実際周りの女子,佐川の事ジロジロ見てるし。
本人は気付いてないみたいだけど。