プライド~3姉妹の恋~

「ん…」


私,寝ちゃったんだ…。


目を開けて横を見ると流石に小池はいなかった。


いるわけないかぁ…。


居る事を期待した自分が何だか恥ずかしい。



ン…?
何これ?


体を起こして横にあるパイプ椅子を見ると
そこにはパンが1コと紙が下に挟んであった。

紙を見てみると小池の字で


『昼ご飯,買いに行くの面倒だろうからこのパンやる。
 嫌いとか言わずにちゃんと食べろよ? 一樹』


…嫌いとか言うわけないじゃん。

だって,小池は知らずにこのパンくれたのかもしれないけれど
これ私の好きなジャムパンだし...。


ありがとう,小池。