翌日



眠れなかった…あんまり…

眠い目をこすり、重い体をひこずりながら会社に行った。

「おはよ、紘子」

先に智恵がきていた。大抵、あたしよりあとに来るのに…

「おはよ、智恵」

「あんた顔色悪いわよ?体調悪いの?」

「大丈夫だよ。さっ、仕事、仕事っ」







ランチは智恵と食べに行った。今日は智恵が好きなレストラン。

「千鶴、今夜合コンだって。」

千鶴とは大学時代からの友達。


携帯を閉じながらため息混じりで智恵が言った。

「千鶴は智恵が羨ましいんじゃあない?」

「どうしてよ?」

「智恵に婚約者がいるから」

智恵はこの冬、結婚する予定である。三年つき合ってる彼とゴールインする。

「あぁーそれでやたらと合コンとか行くんだ!
紘子は?そんな相手いないの?」

ふと、課長の顔が浮かんだ。

あんで女たらしの顔が?!

「いないねぇ…」

「もう四捨五入して30になるのよ?」

只今あたしたちは27歳だ。

「年のことは言わないの!」




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