「いいんですか?」

一応遠慮気味で言う。

「いいよ。早く乗って?」

待てよ…高谷課長は女たらしだ…あたしもしかして、課長の罠にはまってる?



「やっぱりいいです。もうそこなんで。」

「別にいいじゃん。乗って?」

「いえ、でも…」

遠慮がちの演技をする。

早く行きやがれ!







そんな思いも虚しく…

「近くないね?」

隣には運転中の高谷課長…

押し込まれる形で車に乗ってしまった。

「ご迷惑かと思って…」

「迷惑してないよ?むしろ迷惑かけてるの俺だし」

高谷課長は笑いながら言った。


仕事のこと言ってんのか?

自覚してるなら、自分でしろよ!!









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