―――が、手を伸ばしたが服をよけられた。

「何するんですか!返してください。」

「お礼はなしか?」

…お礼?

「布団から出て来いよ。」

出れるわけないでしょ!?

「出させてやろうか?」

やっぱ、たらしだ…

「聞いてるのか、佐藤?」

「お礼は言いますから、服を!」

「ベッドから出ないと着れないだろ?」

課長はニヤリと笑って、あたしに近づいた。




「てか、朝から誘ってんの?」

そう耳元で言われた。

てめぇは盛りの男子高校生か!?

「誘ってません!服を…んっ…」

また……キスされた…

「…やめ……んっ…」

角度を変えて、さらに深くなった。

 やばい!このままだと…








―ドカッ








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