課長はそんなことを気にもせず話した。
「俺にあんなこと言った後泣き出して、そしていきなり寝た」
い、いきなり寝た!?課長の前で泣いたなんて……
「申し訳ありません…」
「別にいいもん見せてくれたし?」
いいもの?
課長の目線を辿ると…
「変態!」
「あぁ?」
ヤバい!上司に向かって変態だなんて!
「お前の友達にさ、『紘子の上司さんなんでしょ?紘子のこと頼みます。』って言われた。でも、佐藤の家知らないから、それで仕方なく俺んちに」
千鶴のやつ!!この女たらしのやつに任せるな!!
「あの…あたしの服は?」
課長はあぁと言って、寝室を出て行った。
直ぐに課長はハンガーにかかったあたしの服を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。」
そう言って、手を伸ばした。
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