「紘子、知り合い?」

千鶴が不思議そうに聞いてきたので、

「上司だよ…」

と素直に答えた。





そのまま流れに任せていたら…
席替えをされた。

そして、最悪な事に…

「佐藤がこんな所に来るなんて意外だな」

隣には女たらしでムカつく高谷課長。

「そうですか?」

「そうだよ。で、何飲む?」

と尋ねられた。

「生中」

そう言うと、高谷課長は少し驚いた顔をした。

しばらくして、運ばれてきた。
みんなそれぞれ会話を楽しんでいる。あたしは…楽しめる訳がない。


なんでよりによって…課長なの?


あたしは来たくもなかった場所で会いたくもなかった課長に会っている所為もあって、3本もビールを飲んでいた。

お酒に強くもなければ弱くもないあたしが何時もより速いスピードで飲んだためか、もう酔ってしまっていた。










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