「そこの二人…。」


道端で占いをしていた占い師のおばあさんが声をかけてきた。



「二人の相性は最悪じゃ。共にいれば周りの者まで不幸になる。そして乗り越えることが困難な壁が二人の行くてを遮る。」



おばあさんは水晶に手をかざしながら淡々に話している。


それを私達はただ聞いていた。




『おばあさんの言う通り、私達の相性は最悪だわ。』


私は神楽の手から電話番号が書いたメモを奪い取って家に帰った。



「美琴!!」



と呼ぶ神楽の声を無視して。