ダメ王子×わがまま姫

窓ガラスに反射した私の頭には…


『猫耳!!!!』



猫の耳が2つ。


そして腰には…



『しっぽ?!』



なんかメイドからズレてる気がする。


『こんなの外すわよ!』



私が猫耳カチューシャに手を伸ばすと…



『…………。』



みんなが光る目で私の手を押さえている。



怖いわ……。



「これで松坂牛ゲット。」



「うちのクラスの目玉だね。」


「形材が血を出して死んでるよ。」


…このクラスは一体?!汗



「美琴…。」


神楽が真剣な顔で近付いてきた。


「すっげぇ似合う。」


泣きながら親指を立ててる。



なぜ泣く…?


「ふにゃ〜。可愛い、可愛い。」



いきなり抱き着いて頬を私の頭にスリスリしてきた。



『離れて。鼻水がつく。』


「やだっ!!」



キモいから…。