ダメ王子×わがまま姫

『メイドは家にたくさんいたけどなったことないから無理よ。』



「誰もメイドになったことないし、メイドが家にいるのも美琴だけだと思う。」



うっ…。


夏帆の鋭いツッコミ。



「大同町さん、お願い!今回の文化祭で売上が一位のクラスには校長からのご褒美で松坂牛クラス分がもらえるの!」


ご褒美びとか運動音痴で体育祭無しとか………

この学校の校長は頭おかしいわよ?



「松坂牛〜!」


「大同町さんお願い!!」



教室のあちらこちらから飛び交う声。



はぁ〜…。



『わかったよ…。』



みんな、牛を見てるように私を見るんだもの。




断りずらいよ…。