「美琴様!今日から学校ですよ。」


ヘンディーが部屋のドアを叩きながら言った。



そういえば…夏休み明けにある文化祭準備で1週間前から学校が始まる。



『わかったわ。』



むっくり起きたけどまだ眠い。



寝起きはかなり悪い方。



夏休みの2週間は…神楽が補修で一度も会っていない。



メールや電話はくるけど着信拒否をした。



だって…うざすぎる。



ていうか“仮”だからね。




好きと言えば好きだけど…。



パパに認められるような男になるまでは甘えさせない。



まだ俊介先輩が私の中にいるから。



部活にはあの日から仮病で出ていない。



家からも出ていない。



理由?



日焼けがしたくないからよ。