確かにほっぺたがヒリヒリする。


「向井先輩、ハゲPが呼んでいましたよ。僕が美琴ちゃんの消毒しときます。」



俊介先輩…♪



「なら神楽くんに任せるね。」



翠先輩がハゲPのところへ行った。



俊介先輩は部室から救急箱を持ってきた。



「なんで呼び出されたの?」




『えっと…。』



“俊介先輩が原因です”なんて口が裂けても言えない…。



「ごめんな。」



……俊介先輩、もしかして自分のせいって気付いたの?



「お詫びにさ、明後日の夏祭り一緒に行かない?」



これって……デートのお誘い?



夢じゃないのよね?



「返事は…?」



『は、はい!ぜひ!!』



声が裏返ってしまった…。



恥ずかしい。