ダメ王子×わがまま姫

悠の言葉は封印して私は結婚式を迎えた。




「美琴…キレイだね。」


私のウエディングドレス姿を見て夏帆が言った。



「みぃ、幸せになろうな。」


星………。




「あ…!悪いけど私は美琴に話があるから星は部屋出てて。」



いきなり夏帆が星を追い出した。



『話し??』



「これ。昨日神楽が美琴に渡してって。」



夏帆は私に手紙を渡した。



「神楽さ…。日本に帰ってたみたい。でも今日は来れないからって渡すように頼まれたんだ。」



神楽からの…手紙……。




「美琴…最後の決断だよ。」



夏帆はさらに私に住所が書いてあるメモを渡した。



きっと神楽の居場所。




「私も和くんにもう一度告白する。」



夏帆はそれだけ言い残して部屋を出た。