ダメ王子×わがまま姫

「美琴、写真撮ろう♪」



『うん。』




私はみんなと写真を撮っていた。


みんなは帰るのを惜しむように学校から出ない。



「みぃ、明日の準備で会議があるから俺は先に帰るな。」



星が言った。




本当に明日は結婚式なんだ…。



『私はまだいるわ。気をつけてね。』



星に手を振った。




「明日は大同町の結婚式か〜。」


瀬本くんが言った。


「なんか変な感じだよね。」


「もう大同町じゃなくて杉浦 美琴になるんだよな〜。」



みんな、なんか寂しそうな顔してる。




「私…美琴は絶対に神楽と結婚すると思ってた。」



夏帆が呟いた。


ドキンッ。


胸が高鳴る。