「あれ。美琴、保健室は?」


『あ…え〜っと、だ大丈夫!』



教室に戻って来た私に夏帆は不思議そうに言った。


「顔赤いけど熱があるの?」



確かに顔は熱い。



ポッとする…。



だけどこれは熱じゃない。




きっと…恋だ!!!




私は名前も知らないあの人に恋をした。


手に握っているキャラメルが強く握りすぎて変形している。



『はぁ…やっぱり好き…。』




キャラメルから温かさが感じる。



「本当に大丈夫?」




夏帆の声も耳に入らず私はウキウキしていた。



私の王子様♪♪♪