でも神楽の合鍵の意味が無くなっちゃったね……。



だめ、だめ!!


忘れるって決めたんだから。



忘れるって………。



「まぁた神楽のこと考えてた?」


目の前に夏帆が現れた。



『ふふふ。何で?』



「美琴、目が潤んでる。」


夏帆にはわかっちゃうのね。



「もう美琴を残してどっかに行った男のことなんて忘れなよ?星もけっこういい奴じゃん。」



夏帆が和樹くんと笑いながら話している星を見て言った。



「あぁ〜。和くんカッコイイ!」


えっ?!


そっちですか…??汗





でも夏帆の言う通り!!



今日帰ったら神楽のものは片付ける。



いつでも帰って来てもいいように歯磨きとかマグカップとか置きっぱなしだったのよね。