「すげー。美琴テレビ出てる。」


半分寝ぼけた神楽が言った。



『神楽、もう寝たほうがいいわ。』



「うん。そうするー。」



そう言って神楽は自分の部屋に戻って行った。



『婚約か………。』



なんかニュースを見て現実なんだと実感したわ。



私は机に置いてあった神楽の雑誌を手に取った。



そこには杉浦 星が載っていた。


けっこうよく撮れてるわ。



まぁカメラマンの腕がいいのよ。



私は雑誌を閉じて寝るために自分の部屋に戻った。












『ん…。』


目が覚めると少し肌寒かった。



外は雨が降っていて暗い。



『今は…昼の2時か。』