『うぅ…。気持ち悪い。』



私は庭の噴水のところに座って頭を冷やしていた。


誕生パーティーが始まってからステージで挨拶し、お偉いさんに挨拶し…。


人酔い…?



もう誰の顔も見たくないわ。


人が多すぎて神楽たちがどこにいるのかもわからない…。



「どうしたのですか?美琴お嬢様。」


誰の顔も見たくないんだってば!!怒



私は振り返ってその人を睨んだ。


でもそこには……どっかの芸能人?



顔整いすぎでしょ?!



『あなた誰?』



「秘書をやっております。」



秘書?


『私に何か用かしら?』



まったく不機嫌なのに秘書がなんの用よ!!



「いえ、何も。ただこれをどうぞ。」



そういってグラスに入った水を渡してきた。