ダメ王子×わがまま姫

「まぁ美琴ちゃん!!」


ママが出迎えに来た。



「美琴ってお姉さんもいたの?」


神楽が私の耳元で囁いた。



『お姉さんじゃなくてママよ。』



神楽はあまりに衝撃だったのか固まっている。



「まぁ!お姉さんだなんて♪」


ママご機嫌……。



「そんなとこで話さずに部屋に入りなさい。」



パパが現れて言った。



なんかパパ…痩せた?



「恐そうな親父だな。」



神楽が苦笑いしながら呟いた。



私たちはリビングに通されてソファーに座った。



『えっと…勝手に日本に行ってごめんなさい。』


私は一応謝った。



「パパは…心配して夜トイレに行く回数が増えたんだぞ!!」


それ関係ないでしょ!!


隣の神楽は必死で笑いこらえてるし。